トルコ、イラクに５万人の派兵準備−ヒュリエト紙

　　アンカラ　４月11日（ブルームバーグ）：11日付のトルコ日刊紙ヒュリエトによると、トルコ政府は、イラク北部の緊張が一段と高まった場合に、同地域に５万人を派兵する用意がある。クルド民族がトルコ政府の反対をよそに、イラク北部の油田都市キルクークを制圧したのが背景にある。

　　トルコはすでに、イラク国境に配備する軍隊を強化し、厳戒態勢を取らせている。ギュル外相は10日、米国からクルド人部隊がキルクークに駐留しないとの新たな確約を得たことを明らかにした。米国はキルクークに空てい部隊を派遣する方針を表明。キルクークに入ったクルド人部隊も、11日に市外に撤退するとしている。　　　　トルコ政府指導部は、クルド人が原油収入を得てイラク北部に独立国家を樹立することを懸念している。こうした自治州が誕生すれば、トルコ国内のクルド民族の間で独立への機運が高まりかねない。

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